東京電力福島第1原発事故後の除染で出た土壌の再生利用を巡り、環境省は25日、農地での再生利用実証事業に取り組む飯舘村長泥地区に、実証成果などを伝える広報施設を開所する。
施設は「花の里 ながどろ 環境再生情報ひろば」。実証事業を紹介するパネルや再生資源製造プラントの模型などを展示するほか、記録映像などを流す。
長泥地区で進む実証事業について環境省は、一般向けの見学会などで取り組みを発信してきた。一方で現地を訪れた人が事業に理解を深められる常設の広報施設などはなかった。除染土壌の県外最終処分実現に向けては理解の醸成が課題となっており、同省は施設を通じて再生利用の実証が進む現場からの情報発信強化につなげたい考えだ。
住所は飯舘村長泥字長泥815の1。25日に開所式を行い、26日から正式に一般公開する。開館時間は午前10時~午後4時。日、月曜日、年末年始は休館する。