原発事故で被災した12市町村で散策を楽しむフットパスコースづくりに取り組む、県観光物産交流協会の「歩いて楽しむ復興探究事業」は本年度、大熊、双葉の両町でコースの設定に取り組む。新コースを活用して11月1日に双葉町、同29日に大熊町でモニターイベントを開催する。大熊町で17日に開かれたセミナーで事業計画を示した。
フットパスは英国発祥で、「地域の風景を楽しみながら歩く道」を意味する。9月7日には散策路「ふくしま浜街道トレイル」(いわき市―新地町)と同事業で設定したフットパスコースを組み合わせたウオーキングイベントを広野、楢葉の両町で開く予定。
セミナーでは、県観光物産交流協会の守岡文浩理事長が「地域を楽しんでもらうきっかけにしていこう」とあいさつ。吉田淳大熊町長が事業への期待を述べた。日本フットパス協会の北浦鑑久(あきひさ)さんらが、12市町村の観光の担当者らにフットパスの魅力などを紹介した。