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19世紀、美里を訪れる 英国女性探検家の旅行記、原書を県内初展示

2025/07/02 09:30

旅行記「日本奥地紀行」の原書が展示されている資料館

 会津美里町郷土資料館「さとりあ」に、同町を訪れた英国の女性探検家で紀行家イザベラ・バードの旅行記「日本奥地紀行」の原書が展示されている。新潟イザベラ・バード研究会が「バードが訪れた地域の資料館に原書を展示してほしい」と寄贈した。同資料館によると、「日本奥地紀行」の原書を所蔵、展示する施設は県内で初めてという。

 バードは1878年に来日した。会津など東北や新潟県、北海道を旅し、同町には下野裏街道を通って訪れた。旅行記は80年に英国で発刊され、旅を通して感じた町の様子や人々との交流などが記されている。

 資料館では展示室にバードを紹介するコーナーを設置。同町高田地区を訪れた様子を記した原書と訳本のページを、比較して読めるように展示している。梶原圭介館長は「当時の高田地区の様子が分かる貴重な資料。ぜひ見に来てほしい」と話している。開館時間は午前9時~午後4時半。休館日は火曜日。一般(大人)は110円(町外は220円)、小・中学・高校生は無料(町外は110円)。問い合わせは同館(電話0242・79・1900)へ。

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