いわき市小浜町の「北投の湯 いわき健康センター」で2日までに、浴室の壁面に描かれたペンキ絵がお披露目された。
ペンキ絵を描いたのは、全国で3人のみとなった銭湯ペンキ絵師の一人、田中みずきさん(東京都)。田中さんは約12年にわたり、全国各地の銭湯などでペンキ絵の制作を手がけている。年間で約30件もの制作依頼があるという。
女性用浴室の壁面は旧千円札の裏面デザインをモチーフに富士山や湖、同センターのイメージキャラクター・ラッコをあしらった。男性用浴室の壁面には同市の国宝建造物「白水阿弥陀堂」と木々の紅葉をダイナミックかつ繊細に表現。女性用浴室は春を、男性用浴室は秋をそれぞれテーマにしたという。田中さんは「お風呂を楽しむ皆さんに、明るく温かい気持ちになってほしいと思いながら絵を描いた」と話した。
同センターには34年前の創業当時から通う常連客はもとより、全国各地から訪れる客も増えているという。同センターを運営する磐城実業の宮野由美子社長は「日頃からの感謝の気持ちを表した。開放的な空間で、季節を感じながらお風呂を楽しんでもらえたらうれしい」としている。
湯上がりにビールを 醸造所と開発
北投の湯 いわき健康センターは、茨城県日立市の醸造所と共同開発したオリジナルビール「YUAGARI LAGER」を発表。苦味を極力抑え、さらっと飲める喉越しの良さが特長で、湯上がりの体に最適な温度で提供するという。料金は1杯660円。さらに新メニューとして、ビールに合うタコス(2人前・千円)も登場した。問い合わせは同センター(電話0246・63・4126)へ。