元いわき市地域おこし協力隊の三戸大輔さん(38)は自身が手がけたクラフトビール「KAWAMALE(カワマエール)」を売り出した。第1弾は2種類を醸造した。限界集落に人を呼び込もうと、クラフトビールでの地域おこしを志して5年以上。「好評をいただいてうれしく思う。いろいろな味わいを楽しんでもらいたい」と決意を新たにする。
いわき市出身の三戸さんは2020年に川前町の地域おこし協力隊に就任。地元住民の協力を得てホップや大麦を栽培し、カワマエールの試作品を造った。昨秋までに同市川前町下桶売に浜通りで唯一のクラフトビール醸造所を構え、今年4月に第1弾のカワマエールを完成させた。
販売しているのは柑橘系の香りと苦みが特長の「アメリカンスタイルエール」とクローブやバナナのような香りですっきりした味わいの「ベルジャンセゾンスタイルエール」の2種類。ラベルは川前町の歴史や文化などを詰め込んだデザインで、いわき市のデザイナー高木市之助さんが手がけた。
現在は醸造所での直売のほかイベントで販売している。今後はネット販売やふるさと納税の返礼品としての提供を予定している。新商品の醸造も随時進めるといい、三戸さんは「少しでも川前町の活性化に貢献していきたい」と意気込む。
カワマエールは1本330ミリリットル。直売価格で770円。購入などの問い合わせは三戸さん(メールsnd.dsk03@gmail.com)へ。