福島市議会は8日、議会への関心を高めようと「傍聴パスポート」の配布を始めた。傍聴に訪れた希望者に配布し、傍聴に来るたびにスタンプを押してもらえる仕組みで、市議会事務局によると、全国初の取り組みという。
定例会や緊急会議(臨時会)を傍聴するとスタンプが押印される。記録を残すことで継続的な傍聴につなげてもらう狙いがあり、現時点ではスタンプを集めても特典はないという。
子どもたちにも親しんでもらおうと、表紙には市の鳥「シジュウカラ」をモチーフにしたキャラクターを、生成人工知能(AI)でデザインした。
市議会は3月に完成した新議場もアピールしたい考えだ。パスポートの交付第1号となった福島市の主婦(69)は、議場を見学しようと夫と訪れた。「議会を身近に感じられていい。スタンプを押してもらうと、また来たくなる」と笑顔を見せた。