「サンシャインいわき梨」として知られるいわき市産ナシの今季の出荷が12日、本格的に始まった。夏場の高温と降雨不足により実は小玉だが、甘さは申し分ないという。今季もベトナム向けに2.5トンを輸出する。
出荷が始まった品種は「幸水」で、10月中旬まで「豊水」「涼豊(りょうほう)」「あきづき」「新高」の順に出荷する。今季は市内21.15ヘクタールで栽培しており、全品種で計300トンを出荷する計画だ。この日は従業員が色や粒の大きさ、糖度などに応じてナシを選別していた。
作業に先立ち、同市のJA福島さくらいわき梨選果場で操業開始式・ベトナム向け輸出ナシの出発式が行われた。
選果場運営委員長の渡辺一男いわき梨部会長が「仕上がりは小玉だが味はとてもいい」と話し、志賀博之組合長は「いわき産ナシは世界に誇れる味で、現地の人にもきっと喜んでもらえる」と語った。
同JAによると、輸出するのは豊水1.5トン、新高1トン。今季は郡山地域からの輸出を見送るため、輸出量は2017年度に輸出が10年ぶりに再開されて以来、最も少なくなる見込み。