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官民連携、資源生かす 鹿島SA周辺開発、南相馬市が基本計画策定

2025/08/26 08:45

整備後の施設イメージ図(市提供)

 常磐道南相馬鹿島サービスエリア(SA)周辺開発を巡り、南相馬市は25日までに、基本計画を策定した。開発後の年間利用者数見込みは現状から100万人増の約250万人で、2030年4月の完成を目指す。市と民間事業者がタッグを組み、地域資源を生かした施策を推進する。

 市が15年に整備した商業施設セデッテかしまは年間100万人以上が来訪。県内有数の集客力を市内の地域活動や経済に波及させるため、23年から周辺開発の検討を進めてきた。

 計画では、セデッテかしまを含む既存エリアの3.1ヘクタール、周辺の新エリア8.0ヘクタールを開発。さらなる事業拡大も想定し、ほかに12.3ヘクタールの土地も確保する。駐車場も拡張する。

 市によると、官民連携の取り組みが大きな特徴という。用地取得は市が行い、事業契約を市と結んだ民間事業者が飲食や物販、宿泊・温浴施設、自然体験施設など各種事業に取り組むことを想定。国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」に特化した伝承施設なども整備する予定。

 市は、有識者らでつくる検討委員会が取りまとめた最終案について6月、パブリックコメントを行い、寄せられた48件の意見を踏まえて基本計画を策定した。

 また埋蔵文化財が区域内にある可能性もあることから、市は来年度に調査する予定。

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