会津若松市が進めている県立会津総合病院跡地の利活用事業で、市は26日、先行整備する公共施設の子どもの屋内遊び場について、多種多様な遊具を配置しスタッフによる遊びの支援を充実させた環境とする方針を明らかにした。乳幼児や小中学、高校生といった幅広い世代での利用を見据えた施設となる見込み。26日に開いた定例記者会見で完成イメージ図を発表した。
展望台や緑地も整備
公共施設は跡地北側の半分ほどの面積を活用する。屋内遊び場は円形で、天井を高くして展望台を設置する。屋内遊び場のほかに、相談・多目的スペースや緑地広場なども設ける。敷地周辺には歩道を新たに設けるなど、歩行者の安全性確保や車両の混雑解消に向けた道路整備も進める考え。市は10月中にタウンミーティングを開き、優先交渉権者の提案内容を示す予定。
優先交渉権者は白井設計(会津若松市)を代表企業とした8企業で構成するグループ。施設の設計・建設費や15年間の運営維持管理費を含む提案価格は約51億円。使用開始は2028年5月の予定。
市は1月に公共施設の公募を開始。2グループから提案を受け、今月8日に優先交渉権者を決めた。跡地南側は民間の収益施設として活用する方針。