野口英世記念会(猪苗代町)は27日、第68回野口英世記念医学賞に理化学研究所生命医科学研究センターの黒崎知博医学博士(69)を選出したと発表した。授賞式は11月8日、猪苗代町の野口英世記念感染症ミュージアムで行われる。
黒崎氏は、ウイルス感染時にできる「メモリーB細胞」の性質を突き止めた。黒崎氏によると、致死率の高いインフルエンザやHIVウイルスなどに対するワクチン開発に役立つ可能性があるという。
黒崎氏は京都大大学院医学研究科博士課程修了。2001年に理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センター免疫細胞機能制御研究チームのチームリーダーとなり、現在は同センター分化制御研究チームのチームディレクターを務める。
日本免疫学会賞、文部科学大臣表彰科学技術賞、持田記念学術賞を受賞している。