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いわき市長選告示、現新元の3氏が立候補 市政継続、刷新の是非論戦

2025/09/01 07:15

内田広之氏
宇佐美登氏
清水敏男氏

 任期満了に伴ういわき市長選は31日、告示された。届け出順にいずれも無所属で、再選を目指す現職の内田広之氏(53)=1期=と新人で元衆院議員の宇佐美登氏(58)、4年ぶりの返り咲きを狙う元職の清水敏男氏(62)=2期=の3人が立候補し、7日間の選挙戦に入った。4年前の前回市長選でも舌戦を展開した3候補が市政の継続と刷新の是非を軸に論戦を交わす見通しだ。投票は7日に行われ、即日開票される。

 内田市政1期目への評価に加え、人口減少や少子高齢化対策、医療・福祉の充実、相次ぐ自然災害を受けた防災・減災対策が主な焦点になっている。元市水道局職員の官製談合事件や市教委のいじめ問題を巡る対応など、ガバナンス(組織統治)の在り方も問われる。

 内田候補は防災庁の誘致と国内初の国連の人材育成機関との連携による「国際防災都市」の実現や、医師不足の解消、「ひとづくり日本一」の進展を掲げる。

 宇佐美候補は市北部への拠点病院整備や年中無休の小児科内科病院の設置に加え、いじめ防止条例制定や湯本地区の「みゆきの湯」復活を公約の柱に据える。

 清水候補は新たな工業団地の整備と企業誘致による産業振興、子育てしやすいまちづくりを訴える。2期8年の実績を強調し「復興の総仕上げ」を目指す。

 市長選を巡っては、2005年以降、市議会の保守系2会派がそれぞれ異なる候補者を擁立してきた経緯がある。今回は二つの会派が内田候補の支援でまとまり、24年ぶりに保守分裂の構図が解消された。こうした動きから自民、公明両党いわき総支部がともに内田候補を推薦した。一方、立憲民主党福島4区総支部、社民党いわき双葉総支部、共産党いわき・双葉地区委員会はいずれも自主投票とした。このほか、連合福島が内田候補を推薦した。

 8月30日現在の選挙人名簿登録者数は25万7408人(男性12万5879人、女性13万1529人)。


立候補者(届け出順、敬称略)
内田 広之 53 無現
宇佐美 登 58 無新
清水 敏男 62 無元

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