• X
  • facebook
  • line

相続人調査にAI活用、25年度末まで試行導入 郡山市と東京の企業が連携協定

2025/08/31 08:55

協定書を交わす椎根市長(左)と竹内社長

 郡山市とサムポローニア(東京都)は、同社の相続財産管理システム「AI相続ミツローくん」を活用した市の新たな相続人調査システムの構築、本格導入に向けた実証実験に着手する。29日、両者が実証事業に関する連携協定を結んだ。

 郡山市が固定資産税を課す際の相続人調査を迅速化し、人的ミスの防止にもつなげるため、人工知能(AI)が戸籍を解析し、相続相関図の作成や相続人の特定を進める同社のシステムを本年度末まで試行導入し、成果を検証する。

 実証するシステムでは、これまで職員が処理していた戸籍の調査から相続人への通知までの一連の業務のうち、相関図の作成と相続人の特定作業を、OCR(光学文字認識)機能でPDF化した戸籍情報を読み込んだAIが自動的に担う。

 市はシステムの導入により、1件当たりの調査にかかる時間が従来の3分の1に当たる20分に短縮できると期待している。

 締結式が同日、市役所で行われ、椎根健雄市長と竹内澄成社長が署名し、協定書を交わした。椎根市長は「本市のみならず、業務の効率化、DX化の好事例となるよう期待している」、竹内社長は「今回はキックオフと捉え、課題解決へのさらなるDX化を一緒に発信したい」と話した。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line