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中高生が福島駅前活性策 地域懇談会に提言、若者ならではの視点で考案

2025/09/02 08:25

江川会長(右から2人目)らに提案書を手渡すメンバーら

 福島市中央西地区(三河台小学区)の高校生や中学生で構成する三河台リーダーズクラブは、地区のまちづくりを考える「中央西地区まちづくり提案書」を考案した。8月30日、同市の三河台学習センターで、地区住民らでつくる懇談会に提出し、若者ならではの視点で考案したJR福島駅周辺の活性化や交流人口を生むための解決策を示した。

 今回の提言は、メンバー13人が考案。昨年度から学習センターと連携しながら、有識者や市職員らからまちづくりの現状や課題について学び、話し合いを重ねてきた。

 この日登壇したメンバーは、地域の課題として「街灯がない場所が多い」「若者向けの店やイベントが少ない」「空き物件が目立つ」などを挙げた上で、自分たちでできることと大人に協力してほしい解決策をそれぞれ提示。「出店の多い音楽フェスを催してもらい、若者がごみ拾いなどボランティアを担当する」などと提案した。

 安達高2年の川崎真優さん(17)は「全て実行することは難しいと思うが、大人の協力で実現性が高まり、魅力的な場所に発展させることができる」と強調。提言を受けた懇談会の江川純子会長は「地域との関わりを持ってくれて心強い。より良い計画作りに反映し、地域活性化につなげたい」と述べた。

 市は現在、市内18地区の各懇談会で意見を取りまとめ、来年度から5年間の活動指針「ふくしま共創のまちづくり計画」の策定見直しを進めている。提言は同地区の懇談会の計画に盛り込まれるという。

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