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石破首相が辞任表明、福島県関係自民議員の声

2025/09/08 08:30

 石破茂首相の辞任表明を巡り、自民党の福島県関係国会議員は首相の決断を尊重する一方、党内の分断を回避できると安堵(あんど)の声も聞かれた。新総裁の下で党内結束を強め、本県復興が停滞しないよう取り組むとの決意も示した。

 森雅子参院議員(福島選挙区)は「総裁選の前倒しは求めない考えだったが、首相の意思を重く受け止める」と述べた。臨時総裁選に向け「公約に本県復興を掲げる人を選ぶ。誰が総裁に就いても復興の取り組みが途切れないよう働きかけていく」と強調した。

 坂本竜太郎衆院議員(福島4区)は「関税交渉に一定の道筋が付いた区切りと、国政選挙の責任を取るための決断だ」とし「結果として懸念された党内の亀裂や分断を回避できる」との見方を示した。

 根本拓衆院議員(比例東北)は「国民を置き去りにして内輪もめをしているとも映る現状に強い危機感を抱いた」とおもんぱかった。臨時総裁選を巡り「世代交代を進めるとともに、国民のために何ができるのかビジョンを示さなければならない。復興への思いも新総裁を選ぶ上で重要な視点だ」と述べた。

 県連会長の星北斗参院議員(福島選挙区)は理事を務める参院議院運営委員会の海外視察中で、7日までの福島民友新聞社の取材に総裁選の前倒しを求めない方針を示していた。来年度から始まる第3期復興・創生期間を踏まえ「復興に水を差してはならない」としていた。

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