信用調査会社の東京商工リサーチ福島支店によると、内装工事業などのトラストワン(南相馬市)と関連会社のトラストワンホールディングス(同)、リノファ(同)は1日までに事業を停止、破産申請の準備に入った。負債額はトラストワンが約7億3600万円、トラストワンホールディングスが約1億3400万円、リノファは調査中。
同支店によると、トラストワンは2007年に設立。商業施設内の企画設計など事業を拡大したが、09年12月期以降、債務超過が続いた。23年12月期は大型工事で黒字を確保したが、設備投資の借り入れ負担も重なり、グループとして資金繰りが限界に達したととして事業継続を断念した。
福銀 3億5200万円取り立て、不能か遅延恐れ
福島銀行は1日、トラストワン、トラストワンホールディングスが破産申請の準備に入ったことに伴い、計3億5200万円の債権の取り立て不能または遅延の恐れが生じたと発表した。担保・引当金などで保全されていない約2億2200万円は2025年9月期において引当処理を行う。