福島県福島市の携帯電話ショップで勤務していた男が客のSIMカードを盗んでクレジットカード情報を取得し、電子決済して商品をだまし取ったとされる事件で、福島署は8日午後1時15分ごろ、盗みや不正アクセス禁止法違反、詐欺の疑いで山形県米沢市、派遣社員の男(31)=同罪で起訴=を再逮捕した。同署によると、男は容疑を認めている。
再逮捕容疑は、3月4日ごろ~同15日ごろの間、派遣社員として勤めていた携帯電話ショップで、客の70代男性から預かった携帯電話のSIMカード1枚を盗み、盗んだSIMカードを入れた自らの携帯電話で、業務内で客から得ていた認証情報を入力し、携帯電話会社のサーバーに不正にアクセスした疑い。また同1~12日の間、別の60代と70代の男性客計2人のクレジットカード情報を登録した自らの携帯電話で、山形県内の家電量販店で3回電子決済し、マッサージ器など計7点(計約15万円)をだまし取った疑い。
捜査関係者によると、男は「遊ぶ金が欲しかった」と供述しており、だまし取った商品の一部をリサイクルショップで転売し、現金化していた。同様の手口による被害総額は90万円程度に上るとみられる。