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立谷秀清相馬市長退任へ 後継、只野敬三市議が出馬意思 選挙戦の公算大

2025/10/24 09:50

立谷秀清氏
只野敬三氏

 任期満了に伴い12月14日告示、同21日投開票で行われる相馬市長選で、福島県内で初めて全国市長会長を務めた現職の立谷秀清市長(74)=6期=は23日、立候補せずに今期限りで退任すると表明した。後継として市議の只野敬三氏(60)を指名、只野氏は同日、立候補の意思を明らかにした。市長選を巡っては既に前副市長の阿部勝弘氏(53)が立候補を表明しており、新人による8年ぶりの選挙戦となる公算が大きくなった。

 立谷氏は23日、市内で開いた後援会の会合で支援者に退任の意向を伝えた。非公開で行われた会合後、報道陣の取材に応じた立谷氏は「東日本大震災からの復興にも一定のめどが付いた。市政を次の世代に託したい」と退任を表明。県内現職市町村長で最長となる6期24年の市政運営を「市民と職員の力に支えられた。感謝の気持ちしかない」と振り返った。

 立谷氏によると、会合の席上、只野氏を後継者として支援者に紹介した。只野氏は取材に「立谷氏が築いた国とのパイプは市の財産だ。しっかりと引き継ぎ、未来につないでいきたい」と立候補への意欲を語った。

 立谷氏は相馬市出身。福島医大医学部卒。県議1期を経て2001年の市長選で初当選した。18年に全国市長会長に就任し、3期6年務めた。震災復興をけん引したほか、新型コロナウイルス感染症対応で医師の経験を基に国への提言を重ねるなど存在感を示した。

 只野氏は相馬市出身。東北学院大法学部卒。1999年の市議選で初当選し、現在7期目。相馬地方広域水道企業団、相馬方部衛生組合両議会で議長を務めた。

 市長選には無所属で出馬し、自民系市議有志でつくる任意団体「相馬の未来を考える会」が支援する見通し。

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