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小中学校不登校、過去最多4365人 24年度、福島県内

2025/10/30 07:25

 文部科学省が29日発表した問題行動・不登校調査によると、福島県内の小中学校で2024年度に30日以上欠席した不登校の児童生徒は4365人で、前年度に比べて27人増加し過去最多を更新した。中学校は90人減少したものの、小学校は117人増加した。

 県内の不登校の児童生徒数の推移は【グラフ】の通り。24年度は小学校が1496人、中学校が2869人だった。

 県教委によると、このうち公立学校は小学校1486人、中学校2809人で、小学校は55人に1人、中学校は15人に1人が不登校となっている。小中学校とも学年が上がるにつれて増加する傾向があるという。

 学校が把握した不登校の児童生徒からの相談で最も多かったのは、小学校は「生活リズムの不調」の30.4%、中学校は「学校生活に対してやる気が出ない」の32.3%だった。県教委は不登校の増加について「要因や背景は複合化、多様化している」としている。

 県内高校の不登校は458人で、前年度に比べて9人減少した。県教委は、不登校が増える長期休業明けや進級などの時期に合わせた適切な指導や教育相談、スクールカウンセラーの活用などで児童生徒の不安解消につなげたいとしている。

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