大阪市出身の朝野建大さん(31)は、南相馬市起業型地域おこし協力隊に着任した。インスタグラムやTikTok(ティックトック)などの交流サイト(SNS)を活用し、相馬野馬追や飲食店、観光施設などの情報発信に取り組む。朝野さんは「南相馬の魅力を届けたい」と意気込んでいる。任期は3年。
朝野さんは都内でフリーランスで活動し、企業や個人を対象にSNSを使った企画提案などをしてきた。今年、協力隊の知人から誘いを受けて体験企画に参加し、南相馬の人たちの温かさに触れたほか、お笑いサークルに所属していた大学時代に同市でボランティア活動をした縁も感じ、南相馬での活動を決めた。
朝野さんは10月に小高区に移住した。事業者などを対象に動画の企画や撮影、編集などを行い、魅力発信をサポートしていく。
委嘱式が6日、市役所で行われ、門馬和夫市長が朝野さんに委嘱状を手渡した。協力隊事業に取り組むOWBの和田智行社長らが同席した。
