富岡町の秋の伝統行事「富岡えびす講市」が8日、町文化交流センター「学びの森」周辺で開かれた。餅投げなどの催しが繰り広げられ、町民の交流の輪が広がった。町商工会などでつくる運営委員会の主催。
えびす講市は1923年に始まり、東京電力福島第1原発事故に伴う避難で中断したが、2017年に復活した。今年で95回目を数える。昨年から町文化芸術祭、福祉まつりなど各種イベントと同時開催する「富岡秋まつり」と銘打って実施している。
会場には物品販売のブースが並び、遠藤一善町商工会長は「多くの来場者があり、にぎわいや盛り上がりをつくれた」と喜んだ。町民の女性は「町の復興がもっと進むことを願う」と語った。
9日は同所で町教委主催の「富岡秋まつり」が開かれ、「ドラえもんショー」、「木原実・そらジロー防災教室」、お笑い芸人や大道芸のステージなどが行われた。
