第78回全国高校バスケットボール選手権(ウインターカップ、12月23~29日・東京体育館ほか)の組み合わせが17日、決まった。
男子の福島東稜は、1回戦で初芝橋本(和歌山)と対戦。女子の福島東稜は同じく1回戦で済美(愛媛)、帝京安積は1回戦で佐賀北とそれぞれ当たる。
3校はいずれも23日に登場する。男子の福島東稜は京王アリーナTOKYO(東京都)で午後3時40分開始予定。女子は2校ともに東京体育館(同)で午後0時20分開始予定。
男子で2大会連続5度目の優勝を目指す福岡大大濠は1回戦で報徳学園(兵庫)と対戦、全国高校総体で初優勝した鳥取城北は2回戦が初戦で、東北学院(宮城)―東海大相模(神奈川)の勝者とぶつかる。女子で4連覇が懸かる京都精華学園は1回戦で高崎商(群馬)と顔を合わせる。
大会には各都道府県の予選を制したチームなど、男女各60チームが出場。1回戦は男子が23、24日に、女子は23日に行われる。
【男子・東稜】斎藤起点に得点狙う
2年連続6度目の出場となる男子の福島東稜の主将斎藤アリンゼ陽(はる)(3年)は「目の前の一戦一戦を大事に戦いたい」と闘志を燃やす。
素早いカバーなど、連係の強さが特徴のチーム。インターハイ出場を逃し、走り込みなどの練習を通して精神力を鍛えてきた。攻撃の要となる斎藤やジェームズ(1年)らを起点に、ガード陣も外からゴールを狙って得点を重ねたい。
2021年には8強入りしており、山本陽(あきら)監督は「高いチーム力で4年ぶりのメインコートを目指す」と力を込めた。
【女子・東稜】1回戦の壁打ち壊す
5年連続5度目の出場となる女子の福島東稜の主将田部翔愛(かるあ)(3年)は「まずは1勝して全員でベスト4を目指す」と意気込む。
得点源のチノエ(3年)を中心に、長谷川幸希(ゆき)(2年)らガード陣がコンビプレーなどで攻撃に絡めるかが鍵となる。星希望監督は「自分たちで有利な状況をつくり、攻めきって決定力を上げられるかがポイント」と話す。
昨年は1回戦敗退という悔しい結果となった。壁を打ち壊す、という意味の「ブレイクスルー」をスローガンに掲げ、初戦突破を目指す。
【女子・帝京安積】堅守からカウンター
帝京安積の主将野口あかり(3年)は「(県予選会で)厳しい戦いを乗り越え、チームの成長を感じた。勝ちにこだわりたい」と意気込む。
オールラウンダーで状況判断に優れる野口や3点シュートが持ち味の阿部晏奈(3年)、シュートに安定感がある佐藤唯月(同)が攻撃の要。連係の取れた守備が特徴で、カウンターから得点を狙う。
5年ぶりに挑む全国の舞台。一ノ瀬公子監督は「前回は、1回戦で1点差で負けた。まずは初戦を勝つことに全力を注ぎたい」と話す。

