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福島県のなりすまし詐欺被害、初の10億円突破 1~10月

2025/11/19 08:00

 県警は18日、1~10月の「なりすまし詐欺」の被害状況を発表した。被害認知件数は163件(前年同期比74件増)、被害額は10億3176万円(同8億5262万円増)で、年間の被害額が初めて10億円を超えた。県警生活安全企画課は「警察官をかたる詐欺が多い。警察官が交流サイト(SNS)で取り調べをすることもなければ、警察手帳を示すこともないので、十分注意してほしい」としている。

 被害額は5月の時点で、過去10年の年間最高額(約4億5000万円)を上回っていた。手口別では、オレオレ詐欺と架空料金請求詐欺が全体の8割近くを占める。オレオレ詐欺79件のうち、76件は警察官をかたる手口だった。被害者163人のうち、半数近い76人は65歳以上で、65歳未満では60~64歳が27人と最も多く、30代(17人)、20代と40代(いずれも16人)と続いた。

 またSNSを悪用した「投資・ロマンス詐欺」の1~10月の被害件数は99件(前年同期比10件増)、被害額は12億20万円(同1億8068万円増)だった。年齢別では65歳未満の被害が約8割を占めた。

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