セブン&アイ・ホールディングスが、傘下のセブン銀行株の一部を伊藤忠商事に売却する方向で調整していることが20日、分かった。セブンはコンビニ事業へ経営資源を集中させるため、銀行株の保有比率を引き下げて非連結化する方針を示していた。伊藤忠は、傘下のファミリーマートでのATM事業強化を狙うとみられる。
セブン銀行の筆頭株主はセブン―イレブン・ジャパンで、3月末時点で約39%を保有。イトーヨーカ堂とヨークベニマルを含め、グループで計約47%を持つ。
セブンは「当社から発表したものではなく、現時点で決定している事実はない」とコメントした。