島津製作所は20日、約8万5千種の中から対象の微生物を特定するソフトウエアを開発し、クラウドサービスでの提供を始めたと発表した。ノーベル化学賞受賞者でエグゼクティブ・リサーチフェローの田中耕一氏が開発した質量分析法を用いた装置を利用。産業技術総合研究所との共同研究成果を基にした。感染症や医薬品の検査、食品の衛生管理などに使う。
微生物を特定するには専門機関に分析を依頼することが多く、2日ほどかかっていたが、このソフトを利用すると、3時間以内に結果が出るという。衛生意識の高まりや、チルド食品の普及などで、検査の需要は世界中で拡大している。
希望販売価格は132万円から。