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人型ロボット「運動能力」が進化 中国、先端技術で主導権

2025/05/22 15:36

 サッカーをする「加速進化(ブースターロボティクス)」の人型ロボット=3月、北京(共同)

 【北京共同】中国の人型ロボットの「運動能力」が急速に進化している。人工知能(AI)と高い製造技術を駆使し、北京市の新興企業はロボットのサッカー世界大会で優勝した。4月には北京で世界初のロボットのマラソン大会があり、出場チームは技術力の高さをアピール。政府も産業発展を全面的に支援しており、最先端技術で国際的な主導権を握る構えだ。

 北京市の新興企業「加速進化(ブースターロボティクス)」の人型ロボットは、AIを用いてサッカーの技術や状況判断能力を学習。3月にドイツで開かれたサッカー世界大会で優勝した際には、当たり負けせず、倒れてもすぐに起き上がる「フィジカルの強さ」が武器になった。

 同社は中国で理系最高峰の清華大の出身者らが2023年に立ち上げた。幹部は「人間の生活環境でロボットを活用するには、段差があってもバランスを保ち、壊れにくい丈夫さが重要になる」と話す。将来は家事支援などでの活用を目指すという。

 今年4月に開かれたハーフマラソン大会では、優勝したロボットが21キロを2時間40分で走り抜けた。

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