• X
  • facebook
  • line

子どものSOS聞かせて ミニレター配布、法務省

2025/05/23 10:02

 法務省は23日、いじめや虐待などの悩みを周りに知られずに相談できる「こどもの人権SOSミニレター」を、7月上旬にかけて全国の小中学校に配布すると発表した。便箋と封筒が一体となった従来の形式が基本で、長野県の一部と長崎県では初めてはがき型を試行する。いずれも切手不要でポストに投函すれば最寄りの法務局に届く。

 法務省によると、相談に対し人権擁護委員や法務局職員が、手紙か電話の本人が希望した方法で連絡をする。保護者らに知られないよう、返事の送り先に自宅以外を指定することもできる。

 配布は2006年度に始まった。24年度は7677件の相談があり、うち小学1~3年が3689件と半数近くを占めた。従来の便箋型は紙を切り貼りして組み立てる方式で、低学年には難しい可能性があるとみて、はがき型を取り入れる。

 相談内容は、交流サイト(SNS)での悪口や友人関係の悩みなども想定。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る問題で取り沙汰された「宗教2世」の声も受け付ける。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line