【ソウル共同】韓国の尹錫悦前大統領の罷免に伴う大統領選が3日、投開票された。KBSテレビなど放送3社の合同出口調査によると、革新系最大野党「共に民主党」の李在明前代表(60)が51・7%で、保守系与党「国民の力」の金文洙前雇用労働相(73)の39・3%を約12ポイント上回った。KBSなど3社は3日夜、李在明氏の当選が有力と相次いで報道。3年ぶりに革新系が政権を奪取する公算が大きくなった。
「非常戒厳」を宣言した尹政権への評価が最大の争点で、4日未明までに勝敗が判明する見通し。新大統領は中央選挙管理委員会の当選者認定と同時に就任し、5年間の任期が始まる。就任式は4日に国会で行われる予定。
中央選管は、投票率は暫定値で79・4%だったと発表。2022年の前回選挙の77・1%を上回った。
合同出口調査で、保守系少数野党「改革新党」の李俊錫議員(40)は7・7%だった。調査結果によると、40~50代は7割前後が李在明氏に投票したと答えたの対し、70代以上は6割強が金氏を支持するなど世代によって投票先が分かれた。