10日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=144円台後半で取引された。
午後5時現在は前日比62銭円安ドル高の1ドル=144円74~76銭。ユーロは26銭円安ユーロ高の1ユーロ=164円88~92銭。
朝方は、米中の貿易協議で交渉が進展するとの期待感から投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、相対的に安全資産とされる円が売られドルが買われた。その後は、時間外取引で米国の長期金利が低下したことで、日米金利差の縮小が意識されドルを売って円を買い戻す動きが強まった。
市場関係者は「米中貿易協議はレアアース(希土類)の輸出規制などで、妥協点が見いだせるかどうかが焦点だ」と話した。