シンガポールの資産運用会社3Dインベストメント・パートナーズは10日、日本製鉄が24日に開く定時株主総会で今井正社長と森高弘副会長の取締役再任議案に反対するよう株主に呼びかける声明を出した。米鉄鋼大手USスチール買収計画の投資効果の説明が不足していることを理由に挙げた。3Dの広報担当者によると、日鉄株の保有比率は5%未満。
日鉄は、141億ドル(約2兆円)でUSスチールの全株式を取得する計画。さらに140億ドルの設備投資を行うことも明らかになっている。トランプ米大統領が18日までに買収計画を認めるかどうか最終判断を下すとの見方がある。