在日米軍は11日、山口県岩国市の岩国基地に残る旧日本軍時代の戦闘機格納庫「掩体壕」の修繕を終え、報道陣に公開した。旧海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)を収容していたとされ、この日は基地関係者が出席して整備完了を記念する式典が行われた。米軍は今後も保存を続ける方針。
掩体壕は分厚いコンクリート製の格納庫で、戦時中に空襲から航空機を保護するために使用され、岩国基地内に残るのは1カ所のみ。内部にはゼロ戦のレプリカが置かれ、かつての姿が再現されている。貴重な戦時遺構だが、戦後80年近くが経過する中で劣化したとして、再整備が進められていた。