【ワシントン共同】トランプ米大統領は、イスラエルがイラン核施設攻撃に踏み切る数時間前の12日、イスラエルの軍事作戦が近くあり得るとの認識を示し、中東地域で「大規模な紛争」が起きる恐れがあると警告していた。
トランプ氏はイランとの衝突を避けたいとした上で、イスラエルの作戦が「差し迫っているとは言いたくないが、十分に起こり得る」と発言。イランの核開発問題を巡り15日に予定された米イラン高官協議で「イランが譲歩しなければならない」と述べ、米側の要求を受け入れるよう迫った。
15日の米イラン協議は6回目。オマーンの首都マスカットで開催し、米側からウィットコフ中東担当特使が出席予定だったが、見通せなくなった。米国がイラン国内でのウラン濃縮活動継続を認めないのに対し、イランは継続を主張し、溝は埋まっていなかった。
イランのペゼシュキアン大統領は12日の演説で、濃縮活動の継続を宣言し、仮に核施設が攻撃を受けても「再建する」と訴えていた。
