東京都議選(定数127)が13日告示された。物価高対策や「政治とカネ」問題が主な争点で、各党は結果が夏の参院選に直結するとみて、党勢拡大に総力を挙げる。都内の各選挙管理委員会によると、13日午後0時20分現在、平成以降で最も多い292人が立候補した。うち女性は過去最多の98人となった。投開票は22日。
都議会では自民党、都民ファーストの会、公明党で過半数を占め「知事与党」として小池百合子知事を支えた。自民は派閥や都議会会派の裏金事件で逆風の選挙戦になり、第1党を維持できるかどうかが焦点だ。
国民民主党は玉木雄一郎代表と小池氏の距離が近く、議席獲得の場合は協調路線を取るとの見方もある。
小池都政に批判的な立憲民主党は、定数の少ない選挙区で共産党などと候補者を調整。リベラル層の分散を防ぎ、議席増を目指す。石丸伸二・前広島県安芸高田市長が代表の地域政党「再生の道」は初議席獲得を狙う。
各党は国政選挙並みの態勢で臨み、党首クラスが積極的に応援に入るほか、交流サイト(SNS)での発信を強化する。