【ニューヨーク、ロサンゼルス、ワシントン共同】「独裁者のようだ」。ワシントンで軍事パレードが実施された14日、全米各地で数百万人がトランプ大統領に抗議し「王はいらない」と大合唱した。不法移民摘発への抗議が続く西部ロサンゼルスにデモ対応で軍を投入し、民主主義を揺るがすトランプ氏の強硬姿勢を一斉に非難した。
各地で高齢者や若者、移民、性的少数者(LGBTQ)など多様な人たちが政権批判の声を上げた。東部ニューヨークの中心部マンハッタンでは雨が降る中、数万人以上が自作の看板を手に集まった。イェセニア・ソダンさん(27)はトランプ氏の誕生日に合わせた軍事パレードについて「トランプ氏の自尊心を満たすためで、金の無駄だ」と怒りを込めた。
ロサンゼルスでも警察官らが警戒する中、数万人が集まった。3人の息子と参加したメキシコ系移民のバルデマル・アルバレズさん(51)は「移民は罪を犯すためではなく、貢献するために来ている」と訴えた。