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和歌山のパンダに「さようなら」 全4頭、28日に中国返還

2025/06/28 00:30

 和歌山県白浜町のホテルに飾られているパンダのぬいぐるみ。スタッフは「パンダが白浜からいなくなっても、しばらくは飾り続ける予定です」と寂しそうだった=26日夜

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で27日、中国への返還が決まった雌のジャイアントパンダ全4頭の一般公開が最終日を迎え、多くの人が別れを惜しんだ。

 4頭は母良浜(24歳)とその子の結浜(8歳)、彩浜(6歳)、楓浜(4歳)。28日に日本を離れ、中国・四川省の繁殖研究施設へ向かう。国内のパンダは東京・上野動物園の2頭のみとなる。

 27日は開園前から約1400人が列を作り、観覧施設の待ち時間は最大100分に。パンダと対面した来園者から「バイバイ」「寂しいね」との声が上がり、涙ぐむ人もいた。

 お別れセレモニーには先着で応募した約3千人が参加し、午後5時過ぎには4頭とも観覧施設の奥へ。姿が見えなくなるとスタッフが「最後までご観覧いただき、ありがとうございました」と涙ぐみながらアナウンスし、来園者から拍手が起こった。

 今津孝二園長は「共同繁殖プロジェクトはいったん終了だが、次のパンダ受け入れに向けて態勢を整えたい」と話し、新たなパンダ貸与に意欲を見せた。

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