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官邸の除染土再利用、7月中に 前庭で施工、理解醸成狙う

2025/07/01 13:03

 除染土を再利用する首相官邸の前庭の施工イメージ(左下部分、環境省提供)

 浅尾慶一郎環境相は1日の閣議後記者会見で、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県内の除染土を県外で再利用する最初の事例として、首相官邸の前庭で今月中の施工を目指すと発表した。再利用促進へ国民の理解醸成が狙い。霞が関の中央省庁でも再利用を進めるとした。

 浅尾氏は「官邸は日本の象徴的な場所の一つだ。安全性を示して国民に理解してもらえれば、再利用の加速につながる」と語った。環境省によると、前庭の一角に除染土を縦横それぞれ約2メートル、高さ約60センチ積み、上に通常の土をかぶせて表面に芝生を張ることを想定している。除染土の輸送や放射線量のモニタリングの方法を今後検討する。

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