政府は、各府省庁が施策を検証する「行政事業レビュー」に人工知能(AI)を活用する方向で検討を始めた。約5千に上る事業の膨大な情報を整理し、職員の負担軽減や業務の効率化を図る狙い。事業の改善点を把握し、政策立案にもつなげたい考えだ。
レビューを巡っては事業概要や予算の執行状況、成果目標、実績などをまとめた「レビューシート」の作成に多大な労力がかかり、省力化が課題となっている。
政府は1月、行政改革にAIを活用するプロジェクトを始動した。5月にデジタル庁で専門家を交えた会合を開催。AIによる改善案を盛り込んだシートの草案作成など活用策が提案された。