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ヒグマ襲撃、男性を遺体で発見 東京の26歳、知床・羅臼岳

2025/08/15 21:15

 羅臼岳登山口に向かう捜索隊=15日午前4時43分、北海道斜里町

 北海道警などは15日、知床の羅臼岳(1660メートル)で登山中にヒグマに襲われ行方不明になった男性を捜索し、現場近くでこの男性の遺体を発見した。道警は遺体の身元を東京都墨田区、会社員曽田圭亮さん(26)と確認。遺体を引きずっていたヒグマの親子3頭をハンターが駆除した。曽田さんを襲った個体とみてDNA型鑑定を行う。

 道警によると、遺体は襲撃現場の登山道から南西方向に約200メートルの斜面で見つかった。遺体は損傷していた。

 襲撃現場と遺体発見場所の間にあるやぶの中では、曽田さんの名前が入ったカード入りの財布を発見。血痕のついたシャツや破れたズボン、靴、ザックなども散乱していた。

 曽田さんは友人とともに14日午前5時ごろ入山。標高550メートル付近で襲われ、林に引きずり込まれて行方不明となった。

 ヒグマの襲撃を受け、羅臼岳は入山が規制された。知床は2005年に世界自然遺産に登録。道によると、登山者がヒグマに襲われたのは、世界自然遺産登録後では今回が初めて。

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