福岡県は20日、中古電気自動車(EV)のリース事業に参入したと発表した。返却後に使用済み蓄電池からレアメタル(希少金属)を抽出し、国内で再利用するのが特徴で、中国などからの輸入に頼る資源の海外流出を防ぐ狙いがある。県によると、全国の自治体では初の取り組みという。
県が目指すEV蓄電池の循環システム構築の一環。服部誠太郎知事は福岡市で記者会見し「(海外流出は)資源のないわが国にとって損失。経済安全保障上、問題がある」と述べた。
リース事業はガソリンスタンドを展開する新出光(福岡市)と協力して実施する。県内に事業所を持つ会社などに貸し出す。