日本維新の会の守島正衆院議員(44)=大阪2区=ら3人が8日、離党届を提出した。守島氏は党が掲げる「副首都構想」の実現を目指すプロジェクトチームのメンバーで、他の2人は斉木武志(51)=比例北陸信越、阿部弘樹(63)=比例九州=両衆院議員。藤田文武共同代表の党運営に対する反発を主な理由としており、8月に発足した新執行部にとって痛手となる。離党が認められれば、衆院会派を結成する方向だ。
吉村洋文代表は、1週間ほど離党届を預かるとした上で「支えてくれたボランティアらへの背信行為になる。撤回してもらいたい」と記者団に話した。藤田氏も当面慰留に努める考えを示した。
3氏は国会内で記者会見を開き、守島氏は維新を「保守政党」と定義した藤田氏の発言を問題視。「イデオロギーに寄らない改革政党だと思っていたが、方向性が異なってきた」と語った。
同調者が出てくれば、新党結成なども選択肢に入ると説明。現時点では「新党を立ち上げる状況にはない」と強調した。