【キーウ共同】米ブルームバーグ通信は20日、米アラスカで8月15日に開かれた米ロ首脳会談後の1カ月間でロシアがウクライナへのミサイル・無人機攻撃を46%増加させたと報じた。ウクライナ軍のデータを基に分析した。ウクライナ支援に消極的なトランプ米大統領の姿勢がロシアのプーチン大統領を勢いづかせた可能性があるとした。
トランプ、プーチン両氏はアラスカで、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始後、初となる米ロ首脳の対面会談に臨んだ。プーチン氏は従来の強硬姿勢を維持し、ウクライナ停戦に向けた具体的な成果を示すことはできなかった。
ブルームバーグによると、米ロ首脳会談前はロシアによるウクライナ都市部への長距離攻撃が減少していたが、その後は増加。ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ロシアは今月に入ってから無人機3500機、ミサイル約190発などを発射したと述べた。
ロシア大統領府筋によると、プーチン氏は会談後、トランプ氏がウクライナの防衛態勢強化に関心がないと確信したという。