トヨタ自動車は2日、愛知県豊田市の飯野小学校で児童向けに高齢者を疑似体験するイベントを開いた。児童が手足を動かしにくくするキットを装着し、取っ手を備えたタクシーに乗り込んだ。社会貢献活動の一環で、誰もが使いやすい「ユニバーサルデザイン」の重要性を学んでもらう狙い。
6年の約40人が参加し、トヨタの「ジャパンタクシー」2台で体験した。後部座席近くに高齢者の乗り降りに配慮した取っ手が付いており、児童はつかまりながら乗り込んだ。服の脱ぎ着や階段の上り下りも体験した。
参加した笹倉晴樹さん(12)は「タクシーに取っ手があるので足を上げやすかった」と話した。