三重県名張市で軽乗用車が横転し高校生を含む男女5人が死亡し、1人が重傷を負った事故で、車は冬用タイヤを装着していたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。一般的に冬用はノーマルタイヤより乾燥路面での制動距離が長くなる。県警は、速度や定員超過に加え、冬用タイヤが制御に影響し右カーブを曲がりきれなかった可能性もあるとみて調べる。
県警によると、車は進行方向左側の縁石を擦りながら進み、電柱に激突したとみられる。車の定員は4人だった。
捜査関係者などによると、冬用タイヤは雪道や凍結路面で滑りにくい一方、乾燥路面ではブレーキをかけてから車が停止するまでの距離が長くなるという。