実在する組織を装ったメールで偽サイトに誘導し、パスワードなどを盗む「フィッシング」の報告が1~9月で約184万件に上ったことが21日までに、フィッシング対策協議会のまとめで分かった。統計を取り始めた2005年以降最多だった昨年の約171万件を上回り、年間200万件を超えるペースだ。
協議会は「フィッシングの認知度が高まったことや、自動送信システムによって大量のメールが送り付けられている可能性がある」としている。
協議会は、一般ユーザーや事業者から報告があったフィッシングメールなどの報告を集約し、注意喚起や対策につなげている。本物を偽装した差出人名やアドレスから届いたり、メールのリンク先をクリックすると本物を複製した偽サイトにアクセスしたりすることも。公式アプリやブックマークした公式サイトを通じてログインすることが重要だ。