在沖縄米軍の憲兵隊が11月1日未明に那覇市内で、沖縄県警との合同ではない単独のパトロールを計画していることが23日、市への取材で分かった。相次いだ米兵による性暴力事件の再発防止策の一環で、単独巡回はこれまで嘉手納基地前の繁華街がある沖縄市で行ってきた。今回巡回するとみられる繁華街は米軍施設から距離があり、なし崩し的な範囲拡大だとして議論を呼ぶ可能性もある。
那覇市は単独巡回の実施に理解を示している。県も反対しないが、米軍の警察権行使が「県民に不安を与える可能性がある」として、慎重に行動するよう求めている。
米軍は取材に「セキュリティー上の理由により開示できない」としている。