岐阜県は4日、ドローンからクマが嫌がるイヌの鳴き声や花火の音を出し、クマを人間の生活圏から追い払う取り組みを始めると発表した。本年度、クマによる人身被害が発生した高山市や飛騨市、白川村などで、今月から飛ばす。江崎禎英知事は記者会見で「住民が安心して生活できるよう、攻めの対策をやっていきたい」と話した。
地元関係者や猟友会と調整し、ドローンの台数や飛行ルートを決める。1回の飛行で、約30万円の経費がかかると見込んでいる。
岐阜県内では今年4月~10月末、クマ出没は836件、人身被害が4件あった。昨年4月から1年間では、それぞれ674件と3件だった。
