7日午後5時半ごろ、鳥取県南部町下中谷の養豚場で「豚舎が燃えている」「爆発音がした」などと近隣住民らから複数の119番があった。建物から出火し、建物6棟計約1万500平方メートルが全焼。焼け跡から1人の遺体が見つかった。59歳と53歳の男性従業員と連絡が取れておらず、県警は捜索と遺体の身元確認を進めている。
県警や地元消防によると、約15時間後の8日午前8時50分ごろに鎮火した。30代女性従業員が煙を吸って救急搬送されたが意識はあるという。
県警によると、現場は「ファロスファーム西伯農場」。当時は11人の従業員が勤務していた。敷地には約6棟の豚舎があるとみられる。運営会社はホームページで、農場では少なくとも母豚3千頭を飼育しているとしている。
現場から約2キロ離れた宿泊施設で勤務していた40代男性は、養豚場の方角から黒煙が上がり、山の上の空が真っ赤になるのを目撃。「ボン」という音も聞いた。周囲にはプラスチックが焼けたようなにおいが漂っており「今まで体験したことがなく、恐怖を感じた」と話した。
