山塩作りはヤマ場を迎えた。煮詰めた温泉から出てきた山塩をすくう。ただ、室温90度近くの猛烈な暑さ、湿気ですぐにでも逃げ出したい。それでも工場長の星毅さん(40)は黙々と作業をこなしている。気持ちを奮い立たせ、沸騰する鍋に立ち向かった。(喜多方支社・羽鳥拓貴) 九つの大鍋が並ぶ北塩原村の工場内で作業は続いた。沸騰している鍋をのぞこうとすると、「やけどに気を付けてください」。星さんの大きな声が響く...
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