「もう、自分で農業を続けていく元気ないからやめるんだ」 いわき市の農家の男性がつぶやいた言葉に、思わず耳を疑った。東京電力福島第1原発事故後の炊き出しの際には、野菜を届けてくれた人だ。一体何があったのか。 理由を聞くと、自分の子どもや孫に野菜を食べてほしくて今まで一生懸命農業を続けてきた。だが、放射性物質による汚染の心配から、子どもや孫から「食べない」とそっぽを向かれたという。悔しかっただろう。...
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