理想の大人像―。漠然と「格好いいキャリアウーマン」になりたいと思っていた。 関西大を卒業した後、そのまま大学院へ進み、遺伝子工学について研究した。毎日、朝から晩まで研究室にこもって実験し続けた。仲間同士の仲が良く、青春を満喫していた。 私が学生だった2000年代初期は、就職氷河期だった。正社員を諦め、やむなく派遣社員やフリーターとして社会に出る同世代が多かった。 私は理系大学院生だっ...
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