36歳であさかホスピタルの院長に就いた。病院の規模は大きくなり、患者さんは増えたが、医師やスタッフは少なかった。「どう運営していったら良いのか」。3、4年ぐらいは試行錯誤しながらひたすら診療に没頭した。 当時、精神科病院は過渡期を迎えていた。近代的とされた病院でも患者が畳部屋に雑魚寝するような状況だった。一方、海外では巨大な病院が解体され、地域での医療が進んでいた。長期に患者を入院させる時代...
この記事は会員専用記事です
残り654文字(全文854文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。